両国国技館(東京都墨田区)で開催されていた大相撲夏場所(5月9日〜23日)中、指定暴力団住吉会系組長が、日本相撲協会に一定額を寄付した団体・個人向けの「維持員席」で観戦していたことが6日、警視庁組織犯罪対策3課への取材で分かった。維持員が知人に渡した入場券が、複数の関係者を通じて組長側に渡っていたとみられ、同課で詳しい経緯を調べている。
同課によると、組長の観戦が確認されたのは夏場所14日目の5月22日。警戒中の捜査員が向こう正面2列目の維持員席に座っている組長を発見した。捜査員から連絡を受けた日本相撲協会職員が声をかけると、組長はその場から立ち去ったという。
暴力団員の大相撲観戦をめぐっては、昨年7月の名古屋場所で指定暴力団山口組弘道会系組幹部らの観戦が確認されており、知人の依頼を受けて相撲案内所から整理券を手配した現役親方2人が、協会が降格などの処分を受けている。
【関連記事】
・
なぜ角界は暴力団と“親密”なのか 賭博・観戦“2事件”の行方 ・
部屋“前代未聞”取りつぶし…木瀬親方、不機嫌な表情 ・
親方ら「テレビに映る席」注文 暴力団の大相撲観戦問題 ・
三保ケ関親方、2親方と暴力団のつながり暴露 ・
あそこで相撲はOK?暴力団員“砂かぶり”こだわるワケ ・
枝野幹事長「新内閣を全力で支える」(産経新聞)・
「婚活」でスポーツ参加率アップ=「合ハイ」「皇居ラン」など―文科省(時事通信)・
<アレルギー>抑制分子を発見 筑波大教授ら(毎日新聞)・
「妻は主婦」の家族観増加=既婚女性の意識に変化? ―男性育児進まず・家庭動向調査(時事通信)・
小沢氏、残る起訴の可能性(産経新聞)